15:35 - 16:35
SESSION 03

GovTech
and Beyond

GovTechの未来

近年、世界的にGovTechという分野が注目されている。GovTech は、GovernmentとTechnologyを組み合わせた言葉で、政府や地方自治体のサービスをテクノロジーを活用することで改善したり、本来行政が担う範囲と見られていた分野の新しいサービスをスタートアップが生み出すことを指す。

すでに欧米では GovTech スタートアップは多数登場しており、GovTech を対象に投資するVCも存在する。GovTechは産業としても成長市場と捉えられており、今後10年ほどで市場規模が数十兆円に達すると見られている。そんなGovTech をテーマに、すでに「社会実験」としてGovTechスタートアップと共創を行っている神戸市の事例、海外での先進事例、産業界からの視点、起業家からの提言を交え、産業として注目すべきGovTechの未来について語り合う。
久元 喜造
神戸市長
久元 喜造
久元 喜造
1954年2月、神戸市兵庫区生まれ、高校時代までを神戸で過ごす。東京大学法学部卒。1976年に旧自治省に入り、総務省選挙部長、自治行政局長などを歴任。2012年11月、神戸市副市長。2013年11月より第16代神戸市長に就任。2017年に再選。
2015年にサンフランシスコの世界的に著名なシード投資ファンド「500 Startups」へ訪問したことをきっかけに500 Startupsと連携したグローバルアクセラレーションプログラム「500 KOBE ACCELERATOR」施策に着手。2018年からは、柔軟な発想や優れた技術力を持つスタートアップと市職員が協働して社会・地域の課題を解決するプロジェクト「Urban Innovation Kobe」を国内で始めて取り入れGovTechを推進している。起業家育成にも力を入れ、学生や若手起業家候補を、世界的なITイノベーションの中心地であるシリコンバレーに派遣するプログラムを実施。平成30年度からは成長性のある市場であり、取り組むべき課題も多いアフリカ・ルワンダをフィールドとした海外派遣プログラムも実施するなど、社会にイノベーションを起こすスタートアップを国内外から神戸に集めて盛り上げる施策を多く打ち出している。
山口 功作
エストニア投資庁(元)日本支局長
山口 功作
山口 功作
東京都出身。高校卒業後、スペイン、米国へ留学。日本人学校教員を経て帰国後、ソフトハウスに就職。黎明期におけるインターネット普及を目的とした全国協同組合の設立に携わる。その後、PCパーツ商社での米国勤務等を経て、2003年からエストニア投資庁、ならびにエストニア政府観光局を所管するエンタープライズ・エストニアの日本支局長を2017年まで務めた。
退任後は民間企業の社外取締役、顧問を務めるほか、DXや教育改革に関して自治体に対するアドバイスを行なっている。
退任前より居住を香川県に移し、リモートワークを実践している。
2014年、エストニア共和国大統領よりテッラ・マリアナ勲章の叙勲を受ける。
内山 幸樹
一般社団法人 新経済連盟 幹事
株式会社ホットリンク 代表取締役会長
一般社団法人Famiee 代表理事
内山 幸樹
内山 幸樹
1971年、富山県生まれ。
1995年、東京大学大学院博士課程在学中に日本最初期の検索エンジンの開発&検索エンジンベンチャーの創業に携わる。 2000年に株式会社ホットリンクを創業、2013年東証マザーズ上場。
2015年には米国企業を買収し、現在は世界中のSNSデータアクセス権販売と、国内及び中国市場向けにSNSデータを活用したマーケティング支援を展開。
2018年より、ブロックチェーン技術を活用した事業への投資・事業開発を推進。
新経済連盟が発足した「多様な性的指向・性自認の活躍促進プロジェクトチーム」ではプロジェクトリーダーを務めると共に、多様な家族形態を認める社会の実現を目指す一般社団法人Famieeの代表理事を務める。
奥田 浩美

<モデレーター>

株式会社ウィズグループ 代表取締役
奥田 浩美
奥田 浩美
インド国立ボンベイ大学 大学院社会福祉課程修了。1991年にIT特化のカンファレンス事業を起業し、数多くのITプライベートショーの日本進出を支える。 2001年に株式会社ウィズグループを設立。数多くのIT 企業のカンファレンスの日本展開を支える。2008年よりスタートアップの育成支援に乗り出し、スタートアップのエコシステムビルダーとしての活動を開始。東京のみならず地域のスタートアップコミュニティづくりを担う。2013年には過疎地に「株式会社たからのやま」を創業し、地域の社会課題に対しITで何が出来るかを検証する事業を開始。開発現場からもっとも見えにくい「社会課題」をIT 製品開発に繋げる仕組みづくりに取り組んでいる。
委員:経済産業省 J Startup推薦委員、情報処理推進機構(IPA)「IT人材白書」検討委員、「未踏IT人材発掘・育成事業」審査委員、厚生労働省「医療系ベンチャー振興推進会議」委員、「ヘルスケア・ベンチャーサミット」プログラム委員
著書:会社を辞めないという選択(日経BP社)、人生は見切り発車でうまくいく(総合法令出版)、ワクワクすることだけ、やればいい!(PHP出版)