14:15 - 15:15
SESSION 02

Atotusgi's Succession

世界と戦う新しいアトツギの形

創業者が経営する企業にとって「事業承継」は避けては通れない道です。数多くの特徴ある中小企業が根を張る関西においては特に、変わりゆく時代に適応した事業承継のあり方が、今後ますます大きな課題となっていきます。

このセッションでは、家業を単に引き継ぐのではなく、その経営資源を活かしながら、時代を見据えたビジネスモデルへの転換や新規事業の創出に取り組む「アトツギ」たちに焦点を当てます。「関西から東京」にとどまらず「関西から世界」という視点を持ち、ベンチャーマインドを持って家業を受け継いだアトツギ登壇者が会場の皆様と対話することにより、会場全体が一体となって考えていくセッションを目指します。
山根 太郎
一般社団法人 新経済連盟 幹事
株式会社サンワカンパニー 代表取締役社長
山根 太郎
山根 太郎
1983年、奈良県奈良市生まれ。関西学院大学経済学部を卒業後、2008年伊藤忠商事株式会社繊維カンパニー入社し、2010年から2年間上海駐在。2014年4月株式会社サンワカンパニーに入社、同年6月に代表取締役社長に就任。業界の常識を打ち破る住宅設備機器のEC販売を推進し、組織改革やモジュラー建築「CLASCO」などの新規事業を展開する。さらに海外事業を本格展開し、世界最大規模の家具見本市「ミラノサローネ国際家具見本市」の出展を決め、2回目の出展となる2018年、サンワカンパニーは最も優れた出展企業に贈られる「ミラノサローネ・アワード」をアジア企業として初めて受賞した。また自身の事業承継の経験をもとに、事業承継に関する著書の出版や「ベンチャー型事業承継」など若手の後継者側に対するレクチャーや支援を行う。
高野 雅彰
株式会社DG TAKANO 創業者・CEO
高野 雅彰
高野 雅彰
東大阪の町工場の三代目として育ったが、家業を継がず2008年に起業。世界の社会課題と環境問題を解決するデザイン会社『デザイナーズギルド』を立ち上げる。

「継承した家業の技術」と「デザイン思考」を使って開発した最初のプロダクト『バブル90』が、2009年『超モノづくり部品大賞』でグランプリを受賞。2010年に社名を『DG TAKANO』に変更し、2014年に販売会社『DG SALES』を立ち上げる。『関西ものづくり新撰』や『JAPAN VENTURE AWARD』など数々の賞を受賞。『働きたいベンチャー企業ランキング』1位にも選ばれ応募者数1,700人、倍率300倍を超え、人気企業の仲間入りを果たす。

世界中から優秀なエンジニアや研究者を集め、彼らにデザイン思考をインストールして世界の課題を解決する複数のプロジェクトを進行中。外国人比率70%。日経ビジネス『世界を動かす日本人50』にも選ばれている。
竹内 香予子
平安伸銅工業株式会社 代表取締役/つっぱり棒博士
竹内 香予子
竹内 香予子
1982年兵庫県出身。大学卒業後、新聞社での記者を経て、2010年に父親が経営する平安伸銅工業に入社。同社は、大阪で1952年創業の日用品メーカー。突っ張り棒ではトップシェアを誇る。
2015年に同社三代目社長に就任。主力商品であるつっぱり棒の技術を活用し、DIYパーツブランド「LABRICO」(ラブリコ)や、インテリアブランド「DRAW A LINE」(ドローアライン)など新ブランドを立ち上げた。
また、世界の都市化に着目し、海外への販路拡大にも取り組んでいる。
同時に、あらゆる突っ張り棒を研究し、150本以上の突っ張り棒を自宅で活用。そんな自身のライフスタイルを、「つっぱり棒博士」として積極的に発信。突っ張り棒に関する著書2冊をはじめ、情報テレビ番組「スッキリ」(日テレ)や「あさイチ」(NHK)、生活情報誌「ESSE」(扶桑社)などメディアにも多数出演している。
世界の暮らし探訪、発酵食品作り、ベランダ菜園が趣味。
津田 綾子

<モデレーター>

津田産業株式会社 取締役/建材本部副本部長
津田 綾子
津田 綾子
大阪生まれ。関西学院大学大学卒業後、アメリカ カリフォルニア州ペパーダイン大学院でMBA取得。在学中、カナダの大手製材会社に研修生として受け入れてもらい、カナダの様々な地域に足を運んだ。2008年に家業の津田産業株式会社入社。製造メーカー部門の責任者を経て、建材商社部門の部門長に就任。仕入などでヨーロッパ、北米、アジアと海外出張にも時折出る。
同社は1920年に大阪にて津田良太郎が材木屋として創業。現在は3代目津田潮が社長で、建材商社、建築工事、木造建築物の構造パネルを設計製造する3つの部門と、創業時から守り続けている植林事業を営んでいる。年商400億、従業員350人、東京から九州まで13か所に事業所を置いている。また、国産材の普及に尽力。従来鉄骨やRC造だった公共建築物、福祉施設などの建物に木材が使われるようになってきている。また、90年前に丸太の輸入をはじめて以来、カナダとは強いつながりを持ち、6年前からカナダ名誉領事館もカナダ政府から委託されて運営している。
趣味は、ゴルフ、ハイキング、料理、読書。