16:40 - 17:40
SESSION 04

AI and Medicine

メディカル × AI
ー 医療におけるAI活用の可能性と課題 ー

人工知能=AIが、ビジネスや社会のあり方を一変すると言われて久しく、既に様々な場面でAIが活用されています。とりわけ医療分野へのAI技術の応用は世界的に見ても活発で、日本においても注目されています。このセッションでは、過去10年の間にAIがもたらした医療における変化や現状、そして5年後、10年後のAI医療の未来について、また、病気の治癒を超え、AIのウェルビーイングへの活用可能性について、最先端を走るキーパーソンたちにそれぞれの視点から議論していただきます。
プニート・バトラ
ブロード研究所 アソシエイトディレクター
プニート・バトラ
プニート・バトラ
プニートはブロード研究所(マサチューセッツ工科大学とハーバード大学の共同組織)機械学習部門のアソシエイトディレクター。プニートのチームは、機械学習とハイスループット・データ工学を組み合わせたデータ・サイエンス・プラットフォームに参加、ブロード研究所で毎日生成される40TBのゲノミクスデータの処理を行っている。また、プニートは、現在、機械学習を様々な心血管疾患に利用することによって、新たな生物学的知見を発見し、実際の臨床ケアに役立てることを目指す、ML4CVDイニシアティブのリーダーも務めている。

プニートは、そのキャリアを通して、新たな分野に機械学習の応用・導入を次々と行ってきた。例えば、LevelTriggerの共同創設者として位置データ解析、Kyruusのチーフ・データ・サイエンティストとしてヘルスケア分野、Aster Data(Teradataが買収)のリード・アナリティック・サイエンティストとしてはスケーラブルデータ分析へ、それぞれ応用している。また、素粒子物理学の基本モデルでは、フェルミ国立加速器研究所のテバトロンや欧州原子核研究機構(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器のための理論の考案などを行ってきたのである。また、ハーバード大学、スタンフォード大学、コロンビア大学にて研究に従事。ハーバード大学において物理学の学士号(BA)を、スタンフォード大学において理論物理学の博士号(Ph.D.)を取得している。
島原 佑基
エルピクセル株式会社 代表取締役
島原 佑基
島原 佑基
東京大学大学院新領域創成科学研究科 博士課程修了。博士(生命科学)。大学ではMITで行われる合成生物学の大会iGEMに出場(銅賞)。研究テーマは人工光合成、のちに細胞小器官の画像解析とシミュレーション。グリー株式会社に入社し、事業戦略本部、のちに人事戦略部門に従事。他IT企業では海外事業開発部にて欧米・アジアの各社との業務提携契約等を推進。2014年3月に研究室のメンバー3名でエルピクセル株式会社創業。”始動 Next Innovator 2015(経済産業省)”シリコンバレー派遣選抜。”Forbes 30 Under 30 Asia(2017)”Healthcare & Science部門のTopに選ばれる。
原 聖吾
医師/株式会社MICIN代表取締役CEO
原 聖吾
原 聖吾
東京大学医学部を2006年に卒業後、研修医として国立国際医療センターに勤務。その後、日本医療政策機構で政策の立案に携わる。米スタンフォード大学への留学を経てマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。厚生労働省の「保健医療2035」事務局にて、2035年の日本における医療政策についての提言策定に従事した。2015年にMICIN(旧・情報医療)を創業。オンライン診療サービス「クロン」などを手掛けるアプリケーション事業と、医療データをAIなどで解析・活用するデータソリューション事業を展開している。
横浜市立大学医学部非常勤講師 スタンフォードMBA
北川 拓也

<モデレーター>

楽天株式会社 常務執行役員 CDO(チーフデータオフィサー) グローバルデータ統括部 ディレクター
北川 拓也
北川 拓也
ハーバード大学で数学と物理学を専攻し、同大学院物理学科博士課程を修了。物性物理の理論物理学者として、『Science』、『Nature Physics』、『Physical Review Letters』などの学術雑誌へ20本以上の論文を出版。その後、楽天でデータサイエンスの組織を立ち上げ、現在、CDO(チーフデータオフィサー)としてグループ全体のデータ戦略と実行を担い、インドやアメリカを含む海外拠点の組織も統括する。2017年に設立された楽天データマーケティング株式会社では取締役を兼任。データ基盤作りや科学的な理解に基づく顧客体験の提供、広告事業の立ち上げ、データによるビジネスイノベーションなどを推進している。